(B.H.A.)
(B.H.A.)
「宇和海のピオーネ」とも呼ばれるBlue Huge Akoya(B.H.A.)は、その名の通り12mmを超える巨大なブルーグレーのアコヤ真珠です。 10mmの珠を生み出すのが困難とされるアコヤ真珠の養殖に於いて、不可能と言われた12mm以上、最大で15mmのアコヤ真珠の養殖に世界で唯一成功した弊社のB.H.A.養殖技術は、アコヤ真珠養殖技術に於いて「100年に一度の技術革新」と呼ばれています。
全国真珠養殖協同組合連合会における資料によると、
2018年-2019年度の2年度の浜揚げ真珠サイズ構成の平均は
6mm未満 5.5%
6-7mm 11.3%
7-8mm 36.0%
8-9mm 39.3%
9mm以上 7.9%
となっています。
つまり10mm以上の真珠は1%にも至らないので9mmの中に含まれて統計されているのです。
大きくても直径15cm程度にしか成長しないアコヤガイにとって、その体内で10mm以上の真珠を作るのがいかに困難であるかご理解できるでしょう。
採取されるB.H.A.
鮮やかなナチュラルブルーを呈している
左=B.H.A. 右=南洋白蝶
その真珠を作る貝は、
こんなに大きさが違います。
真珠総合研究所が発行するアコヤ真珠であることの鑑別書
四国経済産業局及び中四国農政局の地域資源活用計画に係る認定書
展示風景
2020中小機構の認定企業を紹介する小冊子「逸品ストーリー」に掲載
B.H.A.イヤリング
Blue Huge Akokyaに、地元今治市にある櫻井漆器会館の漆器職人岡田氏が、漆器を駆使して金やプラチナを施した加飾真珠です。
夜空に浮かぶ月が、その高さによって金色から銀色に変化して穏やかな宇和海の海面にうごめく様子をイメージしてGEKKOHと名付けました。
GEKKOHプラチナ
GEKKOHゴールド
さて皆さん、アコヤ真珠の中で真円で指輪に加工できる高品質の最も大きな真珠は、直径何ミリで今誰が所有しているでしょうか?
7年程前のこと、直径13mm のアコヤ真珠を探してほしいというある宝石のコレクターからの依頼を受け、日本中の真珠業者を探し回ったことがありましたが、どんな大手の会社からも出てきませんでした。
実は弊社にも直径12mm の真珠がありますが、その真珠は、今「宇和海の月」と名付けて大切に保管しています。
1989年に採れたこの真珠ですが、2020年に至る今日まで、30年以上も同じことを繰り返しても全くそのサイズの真珠は生まれてきませんでした。それだけ12mm のサイズはアコヤガイにとって偶然の奇跡なのです。
大きさだけで言えば熱帯域に生息する白蝶貝を使って採れた南洋真珠には直径20mm アップも作ることは可能ですが、照りや艶、干渉色などの真珠の「美しさ」においてはアコヤ真珠に勝るものはありません。
12mm アップと言うサイズの真珠は、アコヤガイにとって意図して作ることは不可能だったのです。今日までは・・・ このB.H.A.の技術は、明治30年代後半に発明された真円真珠養殖技術の発明以来、「100年に一度のアコヤ真珠養殖の技術革命」と言われるようになってきています。
現在弊社では、博物館級の直径20mm を記録する真珠も採れていて、今後もアコヤ真珠のサイズと美しさの更なる技術向上に精進していきます。